OUR STORY · 私たちについて

The Soul of the Meadow

草原の魂、ニレの木の物語

Rooted in Nature,
Grown Through Seasons

自然に根ざし、季節とともに育つ

1987年、自然研究家・田中 信義(たなか のぶよし)は、東京都八王子市高尾町の丘陵地帯に広がるニレの森に魅せられ、この土地の保全と自然体験の場づくりを決意しました。高尾山の懐に抱かれた約15ヘクタールの土地には、樹齢80年を超えるニレの大木が群生し、清らかな湧き水が細い流れとなって草原を潤していました。

田中はこの土地の生態系を壊さず、できるだけ自然の姿を尊重しながら、人々が自然の偉大さを肌で感じられる場所をつくりたいと考えました。地域の農家や林業家、環境保護団体と連携しながら、少しずつ整備を重ね、1987年に「ワンダーエルムメドウ」として正式に開園しました。

以来40年近くにわたり、私たちは自然と人間の共存を探求し続けています。東京都心からわずか1時間のこの場所で、訪れる方々が日常から離れ、ニレの木々の息吹を感じ、草原の静けさに心を委ねていただけるよう、日々取り組んでいます。

私たちの理念 / Our Philosophy

すべての活動の根幹となる三つの理念

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自然との調和

Harmony with Nature

私たちはニレの木々や草原の生態系を、外から管理・制御するのではなく、その営みに寄り添う姿勢を大切にしています。植物が自然のリズムで生長し、動物が安心して暮らせる環境を守ることが、私たちの根本的な使命です。人と自然が本来の関係を取り戻せる場所でありたいと考えています。

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四季の美しさ

Beauty of Seasons

日本の四季は、それぞれに独自の美しさと生命のドラマを持っています。春の萌黄色、夏の深緑、秋の黄金色、冬の静寂——どの季節も等しく尊く、かけがえのない体験を提供します。私たちはその変化をできる限り自然のままに保ち、訪れる方々に季節の移ろいを全身で感じていただけるようにしています。

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生態系の保護

Ecosystem Protection

ワンダーエルムメドウには、100種以上の植物、60種を超える野鳥、数十種の昆虫が確認されています。この多様な生態系を次世代に引き継ぐため、外来種の管理、希少植物の保護区設定、野鳥の繁殖環境整備など、継続的な保護活動を行っています。地域の大学や研究機関との連携も深めています。

Layers of Life in the Elm Forest

ニレの森に生きる、命の層

ワンダーエルムメドウのニレの森は、高さ20メートルを超える樹冠層から、その下に広がる亜高木層、さらに低木・草本・地表の層まで、幾重にも重なった生命の世界が広がっています。林床を覆うシダ植物の緑、苔むした根元、差し込む木漏れ日——この森の内部には、地上の喧騒とは別次元の静けさと豊かさが満ちています。ニレの樹皮には地衣類やキノコが宿り、洞には野鳥や小動物が巣をつくり、根の隙間には昆虫が命をつなぎます。一本の老木が、無数の生命を支えるエコシステムそのものとなっているのです。

私たちのチーム

草原を守り、育て続ける人々

田誠

田中 誠一

チーフナチュラリスト

Chief Naturalist

東京農業大学で生態学を専攻後、ワンダーエルムメドウに入職して15年。ニレの森の生態系調査と自然観察プログラムの開発を担当。野鳥観察の第一人者としても知られ、年間60種以上の野鳥を記録し続けています。

佐花

佐藤 花子

ヘッドガーデナー

Head Gardener

在来野草の専門家として20年以上のキャリアを持ち、草原庭園の管理と在来種保護プロジェクトを主導。植物の季節変化を熟知しており、開花情報の発信や植物観察ガイドとしても活躍しています。

鈴健

鈴木 健二

保護ディレクター

Conservation Director

環境省出身の自然保護の専門家。大学・研究機関との連携プロジェクトを統括し、ニレの森の長期保護計画を策定。地域コミュニティとの連携も深め、子供たちへの環境教育プログラムにも力を入れています。

歩みの軌跡

A Timeline of Wonder Elm Meadow

創設

自然研究家・田中 信義が東京都八王子市高尾町にワンダーエルムメドウを創設。ニレの森の保全と自然体験の場として正式開園。

1987
1995

自然保護区指定

東京都より自然保護区として正式に指定。外来種の管理や希少植物の保護区が設定され、体系的な生態系調査も開始。

草原再生プロジェクト開始

失われた在来草原植生の回復を目指す「草原再生プロジェクト」始動。地域の大学と連携し、在来種の播種・移植を実施。

2003
2010

新トレイル3コース開設

森の小道、草原散策路、野鳥観察ルートの3コースを新規整備。アクセシビリティに配慮したバリアフリー区間も設置。

ビジターセンター建設

木材をふんだんに使用した自然素材のビジターセンターが完成。展示室、ライブラリー、子供向けワークショップ室を備える。

2018
2026

現在・未来へ

創設40周年に向け、次の世代へこの草原を引き継ぐべく、新たな生態系保護計画と教育プログラムを策定中。草原の驚きは続く。

🌿 ご来場ガイド